2015年7月9日木曜日

気象病


「夏バテの前に“梅雨バテ”に注意!」

 

(1)  梅雨に体調不良になりやすい原因は何か

 

 梅雨に体調が悪くなられる方が見えると思いますが、原因は何でしょうか?一番大きいのは、自律神経の異常です。自律神経は、人間が動物として生きていくうえで重要な臓器、例えば心臓、血管、胃腸などをコントロールする神経です。自律神経は、からだの環境の変化に弱いので、女性の場合であれば月経の周期であったり、あるいは更年期に不安定になったり、台風が通り過ぎた後に気圧が大きく変わると不安定になったりします。精神的なストレスも身体にとっては大きな変化ですので、不安定になったりします。梅雨の時期になると、気圧が不安定になり自律神経が障害されやすくなります。また、湿気により汗のコントロールがうまくできないので、体温調節がうまくできなかったりすることも関係していると言われています。自律神経障害が生じると、耳の奥にある内耳という場所のリンパの流れが障害され、乗り物酔いのようなふわふわすることがあります。耳がつまった感じがする、頭がぼーっとする、めまい、眠気が取れないなどという症状が出ます。また、自律神経の中で興奮作用をもつ交感神経の作用が強まり、血液の流れが不適切になったり、痛み神経が過剰に興奮して、首や肩が重くなる、肩こりがする、腰痛がする、こめかみが痛いなど、いろいろな場所の痛みが生じます。胃腸障害も生じるので、食欲不振、吐き気、下痢などを感じる時もあります。

 

(2)  梅雨バテにならない、または回復する方法

 梅雨バテにならない、あるいは回復させる方法は、自律神経をコントロールすることです。一番いいのは、自律神経のコントロールがいい野生の動物のような生活をイメージすることです。太陽が昇ったら起きて、エサを探すために歩いて、しっかり食べて、暗くなったら寝る。つまり、規則正しい生活、運動、栄養バランスのとれた食事が重要です。スマホをしながら夜更かしをすると、スマホ自体のブルーライトが自律神経のバランス崩す上に、睡眠障害が増長させるので、まづ改善する必要があります。梅雨で外で運動ができにくいので、ジムとかで汗を流すのもいいでしょう。食事も、バランスよく食べましょう。特に、めまいがしたりすると、食欲が減りますので、食べやすい麺類とか炭水化物の摂取が増えます。そうすると、タンパク質、ミネラル、ビタミンの摂取が減ります。特に、ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変換するとき消費されますので、不足になりがちで、ばてたり、体調不良につながります。豚肉やハム、鮭、豆腐、ごまなどビタミンB1が多い食事もお勧めです。最後に、精神的なストレスが強いと自律神経のバランスは崩れやすいです。リラックスすることも重要です。

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