最近、関東での講演が多い。開業医の先生や病院勤務の先生方に、心不全、高血圧治療、糖尿病、COPDという呼吸器の病気の診断と治療法についてお話しさせていただいています。外来診療があるので、できるだけクリニックを休まない計画を立てると、日帰りになる場合が多くなります。問題は食べ物で、お弁当ばかりになると、食塩の過剰摂取が気になります。また、野菜不足が気になります。野菜は食物線維が多いだけではなく、カリウムが多いので、身体の塩抜きにもいいのです。特に生に近い形で食べればいいのですが、サラダばかりだと飽きてしまいます。そこで、バーニャ カウダーをよく食べます。アンチョビの塩気は気になりますが、少量dipして楽しみます。
今回、ご紹介するのはThe City Bakeryのバーニャ カウダー。品川駅構内にあり、帰りたいときに新幹線にすぐ乗れるので使い勝手がいい。見た目も野菜の花束みたいで、可愛いでしょ。
特にアルコールと合うので、グラス2杯のワインとバーニャ カウダーと、付け出しのパンで十分。パンがおいしくて、食べ過ぎちゃうのが痛いですが。お値段は1500円前後と少しお高めですが、いろんな種類の野菜が取れます。ついカブをかじってから、ブログに載せよってお店の人に許可を得て写真を撮ったから、カブがないのが残念です。出張の帰りに是非!
2014年3月17日月曜日
2014年3月9日日曜日
心機能について思うこと(12)~若き循環器医へ~
今日は心拍数と心収縮力との関連についてお話しします。
心機能の評価をする時、注意が必要なのが、心拍数です。心拍数が上がれば心収縮力は増えます。これを、positive Force-Frequency Relationship(FFR)と呼びます。では、上げれば上げるほど収縮力は上がるのでしょうか?単離心筋では、上げすぎると急に細胞は死んでしまいます。カルシウムのoverloadになるのでしょうか?動物実験では、指標により異なります。+dp/dtは心拍数160くらいで頭打ちとなりますが、Eesはずっと上がっていきます。生体では、前負荷の関与が影響するからです。
心不全では、どうでしょうか?
収縮不全では、程度によりますが、FFRは消失します。だから、心拍数が上がると不利になる一因です。また、右房pacingすると、心拍数110/分前後で、Wenchebachのblockが起こり、ちょうどそれくらいから、左室が十分広がれなくなります(incomplete relaxation)。だから、心不全では心拍数110/分前後までに抑えるようにしないと不利だと思います。
拡張不全では、どうでしょうか?FFRは保たれています。ただし、前述したように、心拍数が上がると一回拍出量が下がるので、その効果は臨床上相殺されます。
心拍数が遅ければいいのかという疑問があります。心エネルギー効率は、心拍数が上がれば悪くなります。ただし、心拍数50/分以下になると、またエネルギー効率は、悪くなります。左室の収縮能が良い、特に小さ目な心臓、例えば拡張不全では、心拍数が落ちすぎると、一回拍出量が落ちるので、不利になります。一般的に、心拍数は60〜80/分がいいと思います。
不整脈の時、心機能評価する際重要な、概念に移ります。心収縮能は、直前(RR1)と、その前(RR2)に規定されます。
長いextrasysytolic interval (RR1) の際に、収縮力は増大します。これをmechanical restitutionと言います。また、 intervalの前のbeatとの間隔(RR2)が短いときに収縮力が増大します。これを、postextrasystol systolic。RR1/RR2の比が1になうところが、その心臓の固有の収縮性となりますので、心房細動の際には2拍心拍が似ている後のビートで解析するといいでしょう。
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