2013年12月31日火曜日

愛すべき泡(2) SALON

前回述べたように、泡は日常から一瞬で解放してくれます。家飲みはあまりしないので、普段は頂いた日本酒、ビール、ワインをコップ一杯程度いただいています。その分、ゆっくり外出できる時は、スプマンテ、カバやシャンパーニュを一杯いただき、基本的にはそれで満足しています。

今年頂いたシャンパーニュの中で、一番おいしかったのはこれです。SALON 1996!!


姉のように慕っているいとこ夫婦にご馳走になりました。サロン社はブラン・ド・ブランといわれるシャルドネ種のキュベ、いわゆる果実の一番搾りみたいなもののみ使用したシャンパーニュ1種類しか作っていないので、ワインを知らない私にも覚えやすいので助かります。熟成期間が長いので、どんな味かと思いましたが、一口目は思ったより果実味があって、それが少し時間が経つと骨太になるんですよ。繊細なクリーミーな泡立ちと表情を変えていく濃厚な味わいは、今までで一番おいしかったかもしれません。

心機能について思うこと(3)~若き循環器医へ~

左心房は必要なのでしょうか?

健常人では必要ないと思います。若年健常者において僧房弁での左室流入波形でA波はほとんどありません。左室が勢いよく弛緩するため、慣性あるいはLV suctionが働き、左室のminimum pressureが陰圧となるため、左室―左房圧較差が大きく、左室の充満に十分であるからです。

左房の機能は大きく分けて、1) 血液のリザーバー、2) 収縮、3) 導管、4) ANPの分泌、5) 圧受容体があります。はじめの3つのfunctionは心不全の程度によって、比率が異なります。


健常人では、左房はリザーバーであったり、導管であったりする機能が有意なので、例えばコンプライアンスのある静脈で十分です。左室充満圧が軽度上昇すると、左房はリザーバー機能が強くなり、また収縮機能いわゆるatrial kickが強くなります。なんとか左室のstroke volume(SV)を増やすために、左室に血液を送り込もうとしています。左室の充満圧がさらに上がると、左房は単なる導管すなわち通り道となるわけです。なぜ、そうなるか?それは、左房は筋肉量が少ないため後負荷に対して非常に弱く、左房の後負荷が上昇する、つまり左室の充満圧が上昇すると、左房のSVは著しく低下し、収縮機能は意味をなさなくなります。肺高血圧が弱い右室と同じですね。このように、左房は心機能が落ちたときには、ANPの分泌も加味してものすごいバックアップをしてくれるけど、進行した心不全においてはあまり役に立っていないのではないと考えられます。

心房細動になると心不全が増悪するという経験を先生方は経験されていると思います。それは、左室の充満圧が安静時に高くない時には十分考えられるので、拡張不全(HFpEF)では十分起こることですし、EFが低下していても、病態がHFpEF様であれば十分起こりうるわけです。しかし、重症の収縮不全ではそんなに、気にしなくていいかもしれません。

重症心不全でも、心房細動になると増悪するのではないか?という疑問も生じます。では、逆にatrial kickが減ったことがその誘因ですか?もともと、弱いのですよ。


心房細動になると心拍数が増加します。心不全においては、その割合が大きいです。心拍数の増加が悪さをしているかもしれません。それならばβ遮断薬で心拍数をあらかじめ押さえておけばいいのではないでしょうか?


次回は、右室は必要か?ということについてお話しします。

2013年12月30日月曜日

BAGLE & BAGLE

20年前、アメリカで働いていた時、初めてBagleを知った。朝のカフェテリアでかなりふっくらされた女性が、“BAGLEって、カロリーが低いのよね"って、たっぷりとクリームチーズとジャムを塗っているのを見て、ザ、アメリカと思ったものだ。

食べ物は、相対的なもので、パンの美味しい日本であまり食べることなかったが、BAGLE & BAGLEのは、日本人っぽく美味しい。

特に、よく講演に呼んで頂いてお伺いする浜松駅構内のは、美味しい。もし、買われる時、メープル味のクリームチーズをご一緒に。疲れが吹き飛ぶ甘過ぎない甘さです。ブレーンのは、フィラデルフィアでいいかなと思うし、その他のはつい買っちゃうけど、今回だけでいいかなと思いますが、メープルは特別。

心機能について思うこと(2)~若き循環器医へ~

 臨床現場で心機能を考える時、なるべくシンプルに考えるよう心がけています。一回拍出量(stroke volume: SV)を目標とするなら、体循環・肺循環を下記のように切って考えればいいと思います。

 SVを出せなくしているのはどこか考えるようにしています。左室後の問題か、左室なのか、左房なのか、肺動脈なのか、右室なのか、右房なのか、順次この順でスクリーニングをかけていきます。例えば、最近流行の肺高血圧症の場合、何が問題か複雑にしすぎているきらいがあります。肺血管抵抗が高いため左室に容量を送れない、すなわち前負荷が確保できないためSVが低下している状態と考えると理解がしやすいのではないかと思います。左室のSVありきです。

次回は、左心房がいるか?というお話をします。

2013年12月29日日曜日

心機能について思うこと(1)~若き循環器医へ~

 心機能を考える上で一番重要なことは何でしょうか?一番重要な概念は何でしょうか?

 いろいろな概念や指標があります。その中で、最も重要なのはこれです。これがすべてだと、私は思います。

 左室の充満圧が増えた時にいかに心拍出量を増やせることができるかということだと思います。一回拍出量(Stroke Volume; SV)を考えた治療が重要です。迷った時はSVを出すのに最善の加療をする。収縮不全でも拡張不全でも同じ現象がひとつあります。それは、運動時にSVが増加しないということです。

次回は、SVについて考えてみたいと思います。

愛すべき泡(1) DEUTZ

“一番自分に重要なのは?”と、聞かれると、いつも“脱日常をいかに得るか”と答える。日常から離れれば離れる程リフレッシュできる。

旅に出る人達の多くは、意識しようがしまいが、日常からの脱出を試みていると思う。

私にとって、泡はまさに脱日常そのものだ。普段、ビール、日本酒、焼酎など飲んでいると、外食時の泡はまさに現実から遠ざけてくれる。華麗で味も繊細。

  今日、ご紹介するDEUTZは、マドンナが楽屋で必ず飲むと言われているシャンパーニュで、クリーミーな泡立ちの果実の香りのする上品なものです。一口で、日常から遠くに連れていってくれます。

2013年12月26日木曜日

エッグベネディクト

ひとりでホテルに泊まった時、朝食が付いていない場合、少し悩みますよね。特に、少し寝坊した時、ホテルの朝食は割高感があるし、少しせかされるし。せっかく、東京にきたのに朝からコンビニも寂しいし。変に食べると昼食までの時間が中途半端だなって。

最近、いいお店見つけたんです。品川駅構内の"The City Bakery"。クロワッサンとコーヒーで十分満足なんだけど、エッグベネディクトは野菜も多く、最近大満足です。昼ごはんもいらないから、ブランチには最適かも。

2013年12月25日水曜日

クリスマスケーキ

どんなケーキが好きですか?

たくさんケーキはあるけど、思い出すのは、幼い頃食べていた地元のケーキ。津市にあったキューカドーさんのクリスマスケーキを毎年頂いていました。

美味しい生クリームと、イチゴがクリスマスになると、食べたくなる。

母から頂いた、名古屋のレモンのクリスマスケーキ。フルーツショップだけあって、イチゴが美味しい!昔ながらの素材の今のケーキ。

2013年12月24日火曜日

エシレ

クロワッサンの香りを嗅ぐと、クロワッサンが美味しいお店が、頭にいくつか浮ぶ。エシレのお店に初めて行ったとき、美味しいお店の共通の匂いは、エシレのバターの匂いだと直感的に思った。

バターも美味しいけど、チーズも美味しいのは、意外と知られていない。

2013年12月23日月曜日

ブログ始めました

大西内科ハートクリニックの院長の大西です。ブログを始めました。よろしくお願いします。