2016年6月26日日曜日

プレゼンテーションについて思うこと(2)~若き循環器医へ~

今回から、スライドの構成に関して話していきましょう。
内容はみなさんの先輩方がご存知だと思いますので、原則をお話しします。

キーワードはいかに聴衆の注意・思考を切断しないかということだと思います。そのために、注意している点は3点です。

1. 初めに時間を述べる

 学会のように時間が決まっていて、みんながそれを把握している場合は別ですが、ざっくりとしたプログラムで開始時間も聴衆の入りでずれることもあります。「今日は、心不全について約45分話させていただきます。」というと、何時に終わるか心構えを持っていただけます。こんな話後30分も聞けないやと思った方に、帰るという選択肢を与えることもできます。時間は一番貴重なものですから、むやみに奪うことはできません。また、そういうことで、自分の覚悟も決まります。45分しか話せないんだと。

2. Mapを渡す

 どのような話になっていくか、どきどきさせるのも上級テクニックですが、聴衆に安心していただくためには、どのような順番で話が進み、今どこなのかわかるように、適宜Mapを提示し、現在地を示します。こんな話後半分も聞けないやと思った方に、帰るという選択肢を与えることもできます。繰り返しになりますが、時間は一番貴重なものですから、むやみに奪うことはできません。また、自分のトークの進行状態の確認にもなります。

3. 講演自体が一問一答である

 講演自体が一問一答であり、そこにたど着くための物語と僕は考えています。ですので、タイトルと最後のスライドをくっつけると、一問一答になるようにしています。

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